Scratch(スクラッチ)で使う変数(へんすう)ブロックは、プログラムでデータ(情報)を保存したり、使ったりするための特別なブロックです。
変数は、スコアやカウンターなどのデータを管理するために使います。
変数ブロックを使うと、プログラムにもっと面白い動きをつけたり、ゲームのルールを作ったりすることができます。
変数とは
1.変数は「名前のついた箱」
変数は、データを入れておく「箱」のようなもので、それぞれに名前がついています。
この箱には、数字や文字など、いろいろな情報を入れることができます。
例えば、「スコア」という名前の変数を作れば、その中にゲームの点数を入れておけます。
2.変数の中身は変えられる
変数の中に入れるデータは自由に変えられます。
例えば、ゲームをするたびにスコアが変わるように、変数の中身もプログラムの中で変えることができます。
変数の作り方と削除
変数の作り方
画面左コードの変数より「変数を作る」から作成します。
変数にはわかりやすい名前を付けるようにしましょう。(例:「スコア」「時間」など)。
- 変数のメニューから「変数を作る」ボタンを押す
- 変数の名前を入力します。
- これで新しい変数が作られます。
変数名の変更
変更したい変数のプルダウンより変更できます。
変更する使用中の同じ変数名が全て変更されます。
変数の削除方法
削除したい変数のプルダウンより削除できます。
コードで使用している変数を削除する場合は全てのコードからブロックが削除されてしまうので注意しましょう。
プロジェクトで使用している場合、下のメッセージで確認されます。
変数ブロックの種類と使い方
Scratchにはいくつかの変数ブロックがあります。それぞれのブロックの役割と使い方を見てみましょう。
「変数を〇〇にする」ブロック
変数に特定の値を入れるブロックです。
例えば、「レベルを2にする」と設定すると、変数「レベル」の値が「2」に変更されます。条件に応じて変数を変えるときに便利です。
「変数を〇〇ずつ変える」ブロック
変数の値を増やしたり減らしたりします。
例えば、ゲームで敵を倒したらスコアを10点増やしたい場合、「スコアを10ずつ変える」というブロックを使います。同様に、「-1」を指定すれば、変数の値を減らすこともできます。
「変数を表示する」ブロック
変数の値を画面に表示します。
例えば、ゲームのスコアや残りの時間を画面に表示したいときに使います。「スコアを表示する」とすると、画面にスコアが見えるようになります。
「変数を隠す」ブロック
変数の値を画面から隠します。
例えば、デバッグ用に使った変数を隠したいときや、変数が見えないほうがゲームが面白くなる場合に使います。
タイプ
グローバル変数
グローバル変数は、ステージとすべてのスプライトから読み書きできるタイプです。
ローカル変数
ローカル変数(プライベート変数、スプライト変数などともいわれる)は、コードを記述しているスプライトのみ値を変更できる変数です。
他のスプライトやステージから値を読み取るには下の「調べる」にある下の値ブロックを使用します。
クラウド変数
クラウド変数は、全世界で値を共有できる特別な変数です。
扱える変数の値は数値のみで、New Scratcherでの、作成はできません。
詳細は別途記載しますね。
スコアを使った簡単な例
スプライト(キャラクター)をクリックしたらスコアを10ずつ加算してスコアが50より大きくなったらスコアを表示するプログラムです。
プロジェクトの中を見る
まとめ
変数ブロックを使うと、プログラムでデータを管理して、もっと面白いゲームやアプリケーションを作ることができます。「スコア」や「時間」など、変数を使っていろいろなデータを操作し、プログラミングの世界を楽しんでみましょう!
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