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現在も広く使用されるデータベース言語|SQLの歴史について知ろう

SQLとは?

SQL(Structured Query Language)は、データベース管理システム(DBMS)でデータを操作するための標準的な言語です。
SQLは、データベースのデータを挿入、更新、削除、検索するために使用されます。

以前投稿した「SQLとは?|主な機能や特徴と簡単な使用例などを解説します」でSQLの大まかな概要について触れています。

SQLの歴史

SQL(Structured Query Language)の歴史は、1970年代にまで遡ります。以下に、SQLの誕生から現在に至るまでの主な歴史的な出来事を説明します。

① 1970年

E.F.コッドのリレーショナルデータベース理論
IBMの研究者であるエドガー・F・コッド(Edgar F. Codd)が「リレーショナルデータモデル」を提唱。彼の論文「A Relational Model of Data for Large Shared Data Banks」が発表され、リレーショナルデータベースの概念が広まりました。

② 1974年 – SEQUELの開発

IBMの研究者であるドナルド・D・チェンバレン(Donald D. Chamberlin)とレイモンド・F・ボイス(Raymond F. Boyce)が、リレーショナルデータベースを操作するための言語「SEQUEL」(Structured English Query Language)を開発しました。これが後のSQLの前身です。

③ 1978年 – System R

IBMがリレーショナルデータベース管理システム「System R」を開発。このシステムでSEQUELが実装され、後にSQLと改名されました。

④ 1980年代前半 -RDBMSの登場

Oracleが世界初の商用リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「Oracle Database」をリリース。SQLが商用製品に実装されました。

⑤ 1986年 – ANSI SQL標準

アメリカ国家規格協会(ANSI)がSQLの最初の標準規格を発行。これにより、SQLはデータベース操作の標準言語として広く認識されるようになりました。

⑥ 1987年 – ISO標準

国際標準化機構(ISO)がANSI SQLを採用し、SQLは国際標準となりました。

⑦ 1990年代 – SQLの拡張

SQL-89、SQL-92などのバージョンがリリースされ、SQLの機能が拡張されました。これには、結合操作、サブクエリ、トランザクション制御などが含まれます。

⑧ 1999年 – SQL:1999

SQL-99として知られるこのバージョンでは、オブジェクト関係データベースのサポートや、Java、XMLの統合が導入されました。

⑨ 2003年 – SQL:2003

ウィンドウ関数やXMLデータ型、MERGEステートメントが導入されました。

⑩ 2006年 – SQL:2006

XML統合の強化が図られました。

⑪ 2008年 – SQL:2008

知識ベースの定義や、データベース管理機能が強化されました。

⑫ 2011年 – SQL:2011

タイムスタンプのサポートが導入されました。

⑬ 2016年 – SQL:2016

JSONデータのサポートが追加されました。

まとめ

SQLの歴史は、1970年代のリレーショナルデータベース理論の誕生から始まり、数十年にわたって進化し続けています。ANSIおよびISOによる標準化、商用データベースシステムの登場、そして最新技術の統合により、SQLは現在も広く使用されるデータベース言語としての地位を確立しています。SQLの発展は、データベース管理の効率化と柔軟性の向上に大きく寄与しています。

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mugico

mugico

日々勉強です。仕事はシステムエンジニアをしています。 生産管理系のソフトウエア開発をメインに行いながらWEB作成なども承っております。

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