今回はScratchに関わらず、プログラミングをする上でとても大切で知っておいた方がいいことをざっくりと説明するよ。
プログラミングで使う「数字の0(ゼロ)」と「NULL(ヌル)」は、一見似ているように見えますが、実はまったく違う意味を持っています。
これをわかりやすく説明しますね。
関連ページ Scratchで特殊な扱いをする値(Scratch Wiki)
今日は分かりやすくするために数字の0(ゼロ)との説明だけにするね
そうね。今日は0(ゼロ)だけにしよう。それに数字の中でも0(ゼロ)ってとても特別なんだ。数字を0では割れないしね。
1. 数字の0(ゼロ)とは?
0は、「何もない」という意味の数字です。例えば、リンゴが5個あるところから全部食べてしまったら、残りは「0個」です。つまり、何もないけど、「数」がちゃんとあるんです。
例: 「私は0個のキャンディーを持っています。」(何も持っていないけど、数は0)
2. NULL(ヌル)とは?
NULLは、「まだ何も決まっていない」または「そもそも存在しない」という状態を表します。
NULLは、「何もない」ということすら決まっていない、空っぽの箱のようなものです。
例: 「どれだけキャンディーを持っているか、まだ考えていない。」(キャンディーがあるかどうかさえ決まっていない)
3. 数字の0(ゼロ)とNULLの違い
数字の0(ゼロ)は、「何もない」というはっきりした数です。例えば、「0匹の犬」と言えば、犬は一匹もいませんが、そのことははっきりしています。
NULL(ヌル)は、「まだわからない」「決まっていない」という状態です。
例えば、「犬が何匹いるか知らない」という状態です。
NULLは、そもそも犬がいるかどうかすらわからないという感じです。
4. 具体的な例で考えてみよう
数字の0(ゼロ)の場合
あなたが友達に「お菓子持ってる?」と聞いて、友達が「0個持ってるよ」と答えたとします。
この場合、友達はお菓子を持っていないけど、ちゃんと「0個」と教えてくれました。
NULLの場合
同じ質問をしたときに、友達が「うーん、わからない。お菓子を持ってるかどうか思い出せない」と答えたとします。
この場合、NULLのような状態です。まだお菓子があるかどうかすらわからないのです。
まとめ
0は、「何もない」ということをはっきりと示す数字ですが、NULLは、「何もない」どころか、「まだ何も決まっていない」という状態を示す特別なものです。
プログラムを作るときには、0とNULLの違いを理解して使い分けることが大切です!
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