「引数(ひきすう)」は、プログラミングで使う特別な「値」を意味します。
これを使うと、自分が作ったオリジナルのブロックに「追加の情報」を渡すことができます。
Scratchでは、ブロック定義を使ってオリジナルのブロックを作るときに、この引数を設定することができます。
引数とは?
引数は、オリジナルブロックが動くときに、特定の情報やデータをブロックに渡すためのものです。
たとえば、「キャラクターを動かす」ブロックを作るとき、どの方向に何歩動かすかを決めるために引数を使います。
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スクラッチ講座VOL.2|ブロック定義を使ってスプライトを上下左右に動かしてみよう!
例えで説明
ピザを注文するという例を考えてみましょう。
ブロック(ピザを作るお店)
お店がピザを作る役割を持っています。
引数(ピザの種類やトッピング)
お店に「どんなピザを作るか」を伝えるのが引数です。例えば、「チーズピザ」とか「サラミをトッピング」といった情報です。
結果(できあがりのピザ)
お店が引数を使って注文通りのピザを作ります。注文するたびに違う種類のピザを作ってくれます。
Scratchでの引数の使い方
キャラクターを動かすブロックを作ってみようか
ブロック定義を作成
プロジェクトの左にあるコードメニュー、ブロック定義から「ブロックを作る」をクリックして、「歩く」という名前のオリジナルブロックを作ります。
引数を追加
ブロックを作るときに、「引数を追加」ボタンをクリックして、引数を設定します。たとえば、「向き」という名前の引数を作って、キャラクターが動く方向を指定できるようにします。
ブロックの中身を作る
ブロックの中に、「向き」引数を使って「〇度に向ける」ブロックを組み込みます。
ブロックを使う
プログラムの中で、「歩く」ブロックを使うときに、引数に具体的な値を入れます。たとえば、「向きの角度」などの情報を引数として渡します。
ブロックの実行
プログラムが完成しました!
下のブロックでキャラクターが上下左右に動きます。
まとめ
引数は、オリジナルブロックをさらに便利にするための「追加の情報」です。
引数を使うと、1つのブロックでいろいろな動きをさせたり、異なる結果を得たりすることができます。
Scratchで引数を活用して、もっと自由にプログラムを作ってみましょう!
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