nofollowとは
nofollowは、ウェブページ内のリンクに対して検索エンジンにリンク先のページを評価しないよう指示するためのHTML属性です。
具体的には、リンクのrel属性にnofollowを追加することで機能します。
nofollowについて下記3つの項目について解説していきます。
❶ nofollowの使用例 |
❷ nofollowを使用すべきケース |
❸ その他のrel属性 |
nofollowの使用例
特定のリンクに対して設定する方法
<a href="https://example.com" rel="nofollow">Example</a>
この例では、rel=”nofollow”がリンクに追加されているため、検索エンジンはこのリンクを評価せず、リンク先のhttps://example.comのランキングに影響を与えません。
metaタグに記述する方法
head内に下記のタグを設定することでページのリンク全てをnofollowにすることができます。
<meta name="robots" content="nofollow">
nofollowを使用すべきケース
Google の John Mueller 氏がすべての発リンクにnofollowを適用する行為は間違いであると見解を示しています。
全てのリンク属性がnofollowだと不自然にリンクを貼っていると判断され逆にSEO評価が下がる恐れががるということですね。
リンク先と自社サイトの関連性を否定したい、クローリングをさせたくない場合にのみ使用しましょう。
以下に、nofollowリンクを使用する具体的なケースをいくつか紹介します。
① スパム対策
ブログのコメントセクションやフォーラムの投稿におけるスパムリンク対策として使用されます。これにより、スパムリンクが検索エンジンのランキングに影響を与えることを防ぎます。
② 広告リンクのペナルティー回避
有料リンクや広告リンクにはnofollowを追加することで、検索エンジンがこれらのリンクを自然なリンクとして評価しないようにします。これにより、ペナルティを避けることができます。
③ ユーザー生成コンテンツ(UGC)
ユーザー生成コンテンツ(UGC)とは消費者によって発信されるコンテンツのことで、ブログや口コミサイトなどへの投稿が該当します。
④ コメント
コメント欄を設けていると悪意のある第三者や自動ツールからのリンクの書き込みがある場合があります。このような外部サイトへのリンクにはnofollowを使用することで、自サイトの評価に悪影響を与えるリスクを回避します。
※進化する nofollow – リンクの性質を識別する新しい方法より抜粋
その他のrel属性
sponsored
sponsored 属性は、サイト上のリンクが広告やスポンサーシップなど、対価が支払われる契約の一環として作成されたものであることを示すために使用します。
<a href="https://example.com" target="_blank" rel="sponsored">Example</a>
ugc
UGC は User Generated Content(ユーザー作成コンテンツ)の略で、ugc という属性値はコメントやフォーラムの投稿など、ユーザー作成コンテンツ内のリンクに推奨されます。
<a href="https://example.com" target="_blank" rel="ugc">Example</a>
noopener
新しいタブやウィンドウでリンクを開く場合に使用され、リンク先のページがリンク元のページのwindow.openerオブジェクトにアクセスするのを防ぎます。
<a href="https://example.com" target="_blank" rel="noopener">Example</a>
noreferrer
リンク先のページにリファラ情報(リンク元のURL)を送信しないようにします。
<a href="https://example.com" target="_blank" rel="noreferrer">Example</a>
複数の属性を併用
複数のrel属性をスペースで区切って併用できます。
<a href="https://example.com" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">Example</a>
まとめ
nofollowリンクを使用することにはメリットがあります。スパム対策、有料リンクの管理、信頼性の低いリンクの影響を排除するなど、サイト運営の観点から有用です。
そしてnofollowの使用はリンク先と自社サイトの関連性を否定したいクローリングをさせたくない場合にのみ適用することが推奨されます。
これにより、SEOパフォーマンスを維持しながら、リンクのリスクを管理することができます。
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